I really want it that way.

 英検を初めて受けたのは、確か高校生の時だった。英語に興味を持ったきっかけは、当時聴き始めた洋楽だ。バックストリートボーイズの「I want it that way」という曲が気に入って、歌詞を見ながら何度も口ずさんだ。英語の読み書きや発音が良くなれば、もっと洋楽を楽しむことができるんじゃないかと思って勉強に力を入れるようになった。

 ロサンゼルスに1ヶ月間ホームステイをした時のこと。他の日本人の参加者と一緒に英語の授業を受けた。ある参加者がラッパーのエミネムの曲をCDで流すと、現地の英語の先生が曲を止めるよう通訳に伝えていた。不適切な言葉が曲に含まれているからとのことだった。当時は、何が不適切な表現だったのかさっぱりわからなかったが、人によっては音楽表現のひとつとしての概念を越えて、心情に影響してしまうことがあるんだと感じた。良くも悪くも。

 そんなこともあってか、英語の歌詞を少なくとも自分なりに解釈して聴けるようにしたかった。レンタルショップに通って、当時流れていた洋楽のCDを次から次へと借りてはMDにダビングし、ウォークマンでひたすら聴いた。そのおかげかリスニングは最初から得意なほうだった。英検は5級から受け始めて3級くらいまでは割と順調に合格していった。それに味をしめたのか、英検の勉強に割く時間が減っていった。参考書を開くより好きな洋楽を好きなだけ聴いているほうがよかった。英検に2次試験が設定されて、英語の面接試験があるのも課題になった。問題用紙と睨み合っている間は頭の中に英語や日本語が浮かんでいるが、誰かを前にして英語を喋るとなると中々言葉が出てこない。伝えたいことが浮かばないし、浮かんだ後は日本語から英語に変換して口から出す作業も難しい。そもそも英語を母国語にしている人が、思ったことをわざわざ英語に変換してから喋る工程自体がないでしょ、と思った。自分が日本語を喋るときだって、言いたいことが浮かんでそのまま日本語が口から発せられるのだから。

 英語を母国語とする人が英語を話す感覚で、自分も英語を話せたらどんなにいいだろう。会話に支障がなくなり、今まで話すことがなかった人達ともコミュニケーションを取ることができるかもしれない。海外旅行も気兼ねなく行けるだろうし、日本にいても外国人と話をしたり、一緒に何かをする機会があるかもしれない。昨日、先月受けた英検1級の結果を確認した。結果は不合格だったが、自信を持って大丈夫と言えるほどは勉強していなかったので当然の結果だ。もう3回受けているのでそろそろ合格したい。合格する!今年中に!

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