深夜2時

 僕は一度眠りに付いてしまうとほとんど起きることはない。だから今朝の2時に起きれたのは、幼い息子がいてくれたおかげだと思っている。何があったかと言えば、深夜2時からAppleの新製品発表イベントが開催された。時間通りに起きて直接見なくても、朝になればネットニュースやYouTuber達が解説動画を出しているだろうし、Appleのイベントも後からゆっくり視聴が可能だ。だから実質的に見逃すということはあり得ない。深夜2時に見るのと、その後で見るのとで新製品を手に入れる上で何か差が生まれることもない。ただの純粋な好奇心だ。

 iPhone 12シリーズが発表されて、HomePod miniも発売されることが分かった。自分が欲しいと思っているモデルの予約日や発売日は来月になるそうだ。今使っているiPhone Xを購入する時も、例年の発売スケジュールからは少し遅れていたはず。自宅の固定回線を新調してwifiの速度もかなり速くなっているから、願わくば今回は予約の際に全然回線が繋がらずに、数十分ボタン連打の待ち惚けを食らわないように祈っている。発売日まで後1ヶ月。情報を集めまくったとしても、それで実際の製品の仕様が変わるわけではないが、せっかくいい道具を手に入れるのだから使いこなせるように準備しておきたい。

 ワイヤレスイヤホンとスマホを持って、布団に横になった。2時に起きられなくても構わないとは思っていた。息子が起きなければおそらく僕も起きられない気がしたから。アラームをセットしようかとも考えたが、それで眠っていたい息子を無理やり起こすわけにはいかない。幼い息子を起こすリスクまで抱えてやるべきことではない。見逃してもiPhone自体は購入できる。そして日付が変わって目が覚めた。息子も声を挙げている。きっとおむつが気持ち悪くなったのとお腹が空いていたんだろう。時計は1時40分を少し過ぎた辺りだった。

 前日の夜10時くらいには寝て、4時間弱は眠っていたことになる。ショートスリーパーではないので、もちろんもっと眠りたかった。今まで2時に起きて無理やり何かをやったことはないし、1年に数回しかないイベントだからと思い、布団に横になったままイヤホンをスマホに接続した。Appleのホームページからイベントのページに飛んで開始まで画面を何気なく見つめていた。やがてゆっくりと表示が変化して、オープニングムービーが流れていつものようにCEOが話し始める。事前の予想通りiPhone 12シリーズを含む製品が発表され、1時間と少しでイベントは終了となった。

 自分が備わっていて欲しいと思う機能だけを持った、ずっと使い続けられる端末があればと思う。ただ現実には永遠に使い続けられるiPhoneなどない。今のところ、いつかは買い換えなければならないという前提の元で、最新かどうかや値段が高い安いの話をしている。人間の暮らしが便利になることはありがたい。でも人間だけが便利になるテクノロジーでは、いずれ自分達の身を滅ぼすことになる。僕はこれからもApple製品を使い続けたいと思っている。商売上の建前であったとしても、そのAppleが環境に配慮した製品生産に取り組んでいると知るのは、発表された新製品以上に大切なことだと思える。

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