ワンタンは明日
久し振りの雨音を聞きながらベッドに横になっていた。両目は何となく開いているのだけど、昨日から体内時計は止まってしまって、まだ車であちこち走り回って溜まった疲労が、身体全体に重くのし掛かっているような心地だった。部屋には昨日出掛けて購入した物がそのままになっていた。ゆっくりして落ち着いたら今日中に片付けようと思ったものの、頭と身体は別々になってしまったように協調性がない。雨が激しくなってきた時にはもう午前10時を過ぎていた。
子ども用品と一緒に、前から気になっていたニトリのNクールという寝具を買って使ってみた。片面はてかてかの生地で触ると程よくひんやりしている。もう片面はタオルケットのような生地で、暑くも寒くもないという印象だ。今ぐらいの時期になると、僕はタオルケット1枚だけでも朝起きると寝汗を結構掻いているので何とかしたかった。購入したNクールはシングルサイズとなっていたけど、身長180cmを少し超える僕の体格でも少し余裕があるように感じた。
実際に被って寝てみる。タオルケットでも被らなければ暑くないだろうと誰かに言われるかもしれない。被って暑くなければ、被らなければかなり快適になるだろうと意味不明な理屈を考えてみた。結論から言うと、このNクールは中々のパフォーマンスを発揮する寝具だった。一番大きな特徴は、被っても身体の熱が生地によって遮断されて籠る感覚が少ないことだ。てかてかで冷感のある生地のお陰かもしれない。冬場にNウォームという同じニトリの薄いのに保温性が高い寝具を気に入って使っていたが、Nクールも負けず劣らずの商品だと思う。
朝起きた時にはほとんど身体に何も被さっていなかった。Nクールが暑かったからどけてしまったということはないと思いたい。今までのような寝苦しい夜ではなかったことは確かだ。日本の南には既に台風が来ているらしい。もうすぐ梅雨の季節になるだろう。湿度が中々下がらず、蒸し暑い夜も増えるだろう。汗を掻いて買い物の片付けをしながら、その蒸し暑い季節に生まれてくる我が子のことを想う。僕と妻を足して割ったくらいなら、きっとちょうどいい汗っかき具合になるだろう。そうでなければ、少しでも快適に過ごせるように3人で試行錯誤していこう。
突然ラインの通知音が鳴る。大学の時の知人がこのブログを読んだと連絡をくれたのだった。最後に会った時には既にお母さんになっていて、それからもうかなり時間が経過していたが、自分なりに毎日頭を振り絞って書き留めている物を読んでくれるのはありがたい。彼女の住む街には僕の大好きなラーメン屋がある。去年食べに行ったきりしばらく出かけていないのであの味がまた恋しくなった。
作ろうと思っていたワンタンは明日にして、今夜は枝豆でも食べながら久し振りにビールを飲もう。懐かしい顔が浮かんでくる。また会うことがあるかもしれない。そうはならないかもしれないけど、それは誰にも分からない。僕は東京にいて、皆が毎日健康で幸せに過ごせていることを願っている。