海老チリと麻婆豆腐

 海老チリの「エビ」の字は漢字かカタカナかどちらがしっくりくるか。個人的には漢字で書けるものは漢字で書きたい。でも中華料理店に行ってメニューを見た時に、漢字で海老と書いてあるのをあまり見た記憶がない。どちらでもいいような些細な疑問だが、今日の昼飯は、テイクアウトで海老チリ弁当を買って食べた。それだけでは少し物足りなかったので、麻婆豆腐も一緒に手に入れた。最近はずっとパスタばかりだったのでたまにはいいかも。

 中華料理で一番好きな料理は海老チリだ。言わずもがな自分で作ることもある。献立に迷ったらパックの海老を買い物カゴに突っ込んでいる。本当のところを言うと海老チリが好きというよりも、海老が好きなのだけど。海老チリでなくても、ニラとたっぷり卵を使った炒め物にしたり、アヒージョも試したことがある。どれも美味しいが、ご飯との相性を考えた末にやはり海老チリが一番だ。今日の海老チリ弁当も海老の食感がよく味も良かった。

 一緒に買った麻婆豆腐は見た目がかなり辛そうだ。おそらくラー油や山椒の刺激的な香りと、挽き肉の旨味がたっぷり詰まっていることが伺える。一緒に買った餡掛けそばと袋に詰めてもらって家に持って帰った。知らない間に弁当が傾いてしまい、海老チリのたれが少し漏れてしまった。家に着くと昼食にいい時間だったので、インスタント味噌汁の湯を沸かしてテレビの電源を入れる。今日は夜から天気が崩れるとニュースで言っていたが昼間は部屋のエアコンが暑いくらいだった。

 いざ食べてみると、家で作る麻婆豆腐とは風味が決定的に違うのが分かる。自力でスーパーで揃えられるだけの調味料は家にある。見た目で言うと、油の量が結構違うことが分かる。家で作る物よりもかなり多めの印象だ。あとは山椒の香りが自炊した時よりもかなり立っている。山椒はもちろん冷蔵庫にもストックしている。料理で使う度に思っていたが、山椒独特の痺れるような辛味と爽やかな香りがあまりしない。選ぶ商品によっても違うだろうから、次に使う時には別の山椒で試そうと思う。

 海老チリと麻婆豆腐の話をしたが、僕が食べたいのは海老と豆腐だ。それらに一番相性が良いと思う料理が中華料理だった。外で食べるご飯がどれだけ美味しいと感じても、家で作る料理が一番満足感がある。でも毎日毎食自炊を続けるのも献立を考えるのが大変だし、時々はお店の料理を食べて自炊する時のヒントにしたいと思う。散歩に出かけると店先で弁当や持ち帰り販売をする店舗が目に付くようになった。来週はどこの弁当にしてみようか。ささやかな楽しみだ。

 通りを歩く人が絶えることはない。毎日をどう過ごすかは個々が考えて最良の判断をすべき。でも立ち止まってばかりはいられない。生きるということは動き続けるということに等しいのだから。

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