電車通勤せず、在宅勤務のその先

 生涯初の在宅勤務。いつもはとっくに出勤して仕事を始めている時間に、僕はゆっくりと平日お決まりのメニューの朝食を食べた。休日ではない。事情があって、今日からしばらく在宅勤務だ。世間的にも外出自粛ムードが続く中、どちらかというとやっと電車通勤しなくてもよくなった、というのが正直な気持ち。リスクを下げられるのなら、働く場所に囚われず支障のない範囲で在宅で働くのには賛成だ。むしろ働く場所は、会社か自宅かという二者択一でなくてもいいかもしれない。

 僕の場合、電車で片道約45分かけて通勤している。往復に換算すると1時間半。その時間があれば、1000字程度なら文章を書ける。行き帰りの時間を利用してブログを書いてしまえば、出勤前と帰宅後の時間を更に有効に使える。現在のように、人が移動することにリスクがある時なら、電車に乗ること自体不安になる人もいるだろう。

 在宅での勤務なら、通勤の為に電車に乗る必要がなくなり、身体的にも精神的にもかなり楽だ。減った負担分、自宅での作業に費やすエネルギーが増えて、より集中して作業に取り組める。会社の人とコミュニケーションをとることを考えても、口頭での会話だけで済むのなら、インターネットを通じて画面越しに話をすることができる。

 資料のやりとりを行うことだってあるだろう。中には無関係の人間には渡ってはいけない文書等もある。そんな時でも、物理的な書類の受け渡しから、デジタルデータのやりとりにしてしまえば、文書作成に伴う資源も削減できるし、お互いの時間を有効に使うこともできる。いつかはそうなると思っていたが、現在の情勢を考えると、まさに今がその時ではないだろうか。働き方が大きな転換点を迎えていると思う。

 まだ在宅で働いて1日目だが、会社に行けば同僚や上司がいる。当然だが、自宅には自分以外に会社の人間はいない。さぼるつもりは毛頭ないが、やはり会社で感じていたストレスはない。会社の人間が近くにいるということが、多少なりとも自分の行動を客観視する原動力になっているなと思った。自宅で働く時には、より自分を律するというかメリハリを意識して行動する必要があると思う。誰かが見ているかもしれないから、というだけではなく、自分のパフォーマンスにも影響するからだ。

 最近では特にめずらしくはない光景。喫茶店でラップトップを広げて作業をするサラリーマン。ノートを広げて勉強に励む学生達。仕事は会社で、勉強は学校で、宿題は自宅で。これをする時にはこの場所、と皆が考えていたことが変わっていく。同じ場所で長時間作業するのもいいが、単純にいつもと違う環境に身を置くことが、より集中して作業したり、新しい刺激をもたらしてくれるかもしれない。

 どんな働き方であっても、きちんと自分の糧にしたい。どう生きるかは自分で選択してきた。働き方も自分で決めていく。

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