泣く時は泣くだろう
魅力ある文章を書きたくて、参考になるいい本がないか書店に出掛けた。普段からよく行く渋谷のジュンク堂。三省堂が近くにあるが、時間がある時は足を伸ばす。
このブログは大体1,000文字を目安に書いている。文字数だけ考えると個人的には大きな負担にはならない。どちらかというと短いほうだと思う。ブログに訪れた皆さんに気軽に読んでほしいという気持ちもあるのだが、何とかその短い1,000文字の中におもしろさ、発見、気付きを込められたらと思う。短いなりにいかに魅力的な文章にするか、というのを今の個人的な課題にしている。
1冊本を買って帰路に着く。時間が遅くなりそうだったので、渋谷で夕飯を済ませた。坦々麺を食べたが、思っていたより辛味があり大量の汗をかいてしまった。ハンカチで汗を拭ったが、髪の毛がシャワーを浴びた直後のようになった。帰りの駅まで、外を歩かなければならなかったので頭が冷える。汗っかきは夏も大変だが、冬も色々と面倒な場面がある。
さて、腹も満たされ帰って寝るだけとなって電車に乗った。目的地まで二駅くらい来たところで、乗っていた車両の後ろから中年の男性の声が聞こえた。確か「うるさい、静かにしろ。」みたいな声だった。その直前に子どもが泣いているような声が聞こえていたので、もしかしてそれに腹を立てていたのかもしれない。別の男性が、最初に声を荒げた男性に「子どもは泣くもんでしょう。」と言って擁護しているような声も聞こえた。子育てをしている親御さんが、そういった状況に出くわすのは何となく知っていた。しかしまさか自分がそういった会話を直に聞くとは思っていなかったので、とても驚いた。それと同時に強い憤りを覚えてしまった。
僕はもうすぐ親になろうとしている。もし自分が同じことを言われていたらどんな反応をするだろうと考えた。言われて気持ちのいいことでないことは想像がつく。泣かせようと思ってそうしているわけではないだろうから。ほとんどの親御さんが、何とか泣き止んでほしいと必死なはずだ。
当事者達のそばにいたわけではないから、断定しては言えない。もしかしたら僕が思っている状況とは違ったかもしれない。大人だって一日色々な問題やストレスを抱えて、やっと家に帰る帰路の電車に乗って一息つきたいだろう。子どもが泣くという行為自体を責めているわけではないかもしれない。
これから先、同じような状況に巻き込まれることがあるかもしれない。子どもがいる親の身としては、ある程度仕方がないこととして見守ってほしいと思う。僕も含め、お互いがもう少し相手の状況を想像して行動し、生きやすい世の中になってほしい。そう思いながら、今日もブログを書く。