終息という名の教訓

 僕はとても非力な存在だ。大切な人がどれだけたくさんいても、全員は守れない。スーパーマンだって、地球上の全ての人を守ることはできない。僕にできるのは、一番身近な人を大切にすること。その人との幸せな暮らしを守ること。その為に何が必要で、どんな行動を取るべきかを考え続けること。そして状況は必ず良くなると信じることだ。

 日本も含め世界各国が、試練を迎えている。オリンピックも延期になるほど影響の大きい事態だ。毎日ネットやテレビで必ずそれについてのニュースが流れる。昨日夕飯後にスーパーに出掛けたら、いつものその時間帯にはとてもめずらしい多くの数のお客さんがいた。買い物カゴには、パスタや冷凍食品など、主食となり得る食べ物がたくさん入っていた。

 スマホでネットニュースを見ると、どうやら週末の外出自粛の要請が出されるとのこと。そう言えば周りの人もスマホを見ながら買い物をしている。おそらく家族や知人に連絡を取って、状況を確認し合っているんだろう。ちょうど学校が春休みの期間でもあるから、余計に食料品の需要が重なったんだと思う。幸いなことに僕の家は今のところ、すぐに食料品が無くなることはなさそうだ。一応、米は一袋追加で買ったが、後の品は様子を見ようと思う。

 世界中でたくさんの人が感染して、治療が続けられている。ハリウッド俳優や、日本の芸能人の感染もニュースになっている。残念ながら命を落とされた人達もいる。僕が知らないだけかもしれないが、感染者の増加は毎日のように報道されているのに、感染した後に治療を受けた結果、病院を退院したり回復した人の人数がほとんど知らされていない気がする。テレビ番組が意図的に不安を煽っているとは考えたくないが、事実というのは不安材料ばかりではないはずだ。

 感染症からの回復を願われているのは、何も有名人に限ったことではない。芸能人同士の回復を願う声を報道するのもいいが、もっと視聴者が冷静に状況を考えて行動できるような情報も流してほしいと思う。無用な買い占めや、嘘の情報に惑わされないように、もちろん個人がまずは気を付けないといけないのだが、ネット社会にあってもデジタル機器が身近でない人もいる。テレビや新聞は、そういった人達が情報を得る身近な手段でもあるのだから。

 必要な物資が、本当に必要な人達に1日でも早く届くように祈っている。1日でも早く皆が健康への不安がなくなるように願っている。そうは言っても、僕も家族を守らなければならない。必要であれば、必需品の為に店頭に並ぶことも致し方ない。もどかしい限りだが、生きる為だ。何度も言うが、不安になればなるほど状況を冷静に判断することは難しい。肝に命じて行動したい。

 事態が終息したら、得られた教訓を元にして次の課題に備える。それと同時に、新しい生活スタイルを模索していくことになるだろう。必ず終息すると信じて、その時には海までドライブにでも行きたい。

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