2020年10月16日 / 最終更新日時 : 2020年10月17日 caz81 未分類 出口 もし世界に自分ひとりしかいなかったら、何も思い悩む必要はなく自由に生きていけるだろうか。二度と顔を見たくないと思っている人間の1人や2人くらいは皆いるだろう。もちろん僕も含めて。自分ひとりしかいない世界だから、どこに行 […]
2020年10月15日 / 最終更新日時 : 2020年10月16日 caz81 未分類 恥じることなく 彼女が来ることを見越して、パソコンとテレビを繋げた。まだ3歳になったばかりで、今はディズニーのプリンセスシリーズが大好きなのだそうだ。どこかで手に入れたであろう既製品のドレスを身に纏って踊っている動画や写真が、時々送信 […]
2020年10月14日 / 最終更新日時 : 2020年10月14日 caz81 未分類 深夜2時 僕は一度眠りに付いてしまうとほとんど起きることはない。だから今朝の2時に起きれたのは、幼い息子がいてくれたおかげだと思っている。何があったかと言えば、深夜2時からAppleの新製品発表イベントが開催された。時間通りに起 […]
2020年10月13日 / 最終更新日時 : 2020年10月14日 caz81 未分類 励ましなど 人の心はある程度までは個人差があれど柔軟性がある。伸び縮みするゴムに例えられるかもしれない。ただゴムは伸ばし続けていると、いつか千切れてしまう。心だって同じようなものだと思う。心は直接目に見えないから、自分が今どれくら […]
2020年10月12日 / 最終更新日時 : 2020年10月13日 caz81 未分類 鉛筆もない どうしても答えが思い浮かばなくて、ただ時計の針が動き続けるのを見つめていた。そのまま目線を固定していると、教室にいる先生に何か声を掛けられるに違いない。かと言って周りを見渡せば、カンニングしていると疑われるかもしれない […]
2020年10月11日 / 最終更新日時 : 2020年10月11日 caz81 未分類 カローラの荷室 夏の暑い日。ガレージなどないから、車は直射日光に日の出から晒されて続けている。だからといってその見た目が普段と何か違うというわけでもない。後ろのトランクを開けると、シートのビニールの匂いが鼻を突く。地面を歩いた靴でその […]
2020年10月10日 / 最終更新日時 : 2020年10月11日 caz81 未分類 故郷 鯛丸ごと1匹が捌かれて、プラスチックの大皿に盛られている。口は硬く閉じられているが、まだ透き通っている二つの瞳は天井を向いていた。大人2人で昼食に全て食べ切るには余りにも多い刺身の量だった。しかし喜んで余らせたいと思う […]
2020年10月9日 / 最終更新日時 : 2020年10月10日 caz81 未分類 100日 いつも朝7時過ぎに開ける分厚いカーテンが、今日目を覚ました時には既に引かれていた。数日前から続いている曇り空。部屋の中はいくらか明るくなったけど、薄暗いことに変わりはなかった。目覚めは悪くない。コーヒーはほとんど飲まな […]
2020年10月8日 / 最終更新日時 : 2020年10月9日 caz81 未分類 一長一短 この世に完璧な人間などきっといない。少なくとも僕はこれまでそんな人に出会った記憶はない。限りなく完璧に近いと思われる人や物であっても、それは万能と同じ意味ではない。不完全な人間が完璧なイメージを描きながら最善を尽くした […]
2020年10月7日 / 最終更新日時 : 2020年10月8日 caz81 未分類 月かと思った この世界では失われて二度と息を吹き返すことのない命まで、記録に残す必要がある。他の誰かに推し量ることなど到底できない程のとても深い悲しみの底にいながら、何とか天井の小さな明かりを見つめ続けるような心境。どんな言葉なら、 […]